高度不妊治療(体外受精・顕微授精)について
体外受精は1978年に英国で初めて成功し、ルイーズちゃんという女の子が誕生しました。
当初よく使われていた「試験管ベビー」という言葉を覚えている方もいるかもしれません。
しかし、この言葉は実相を反映していないばかりか差別的な響きをもつため使われなくなりました。
日本では1983年に体外受精による第1子が誕生。
1998年には体外受精での年間出生数は1万人を超えました。
現在、日本で生まれる赤ちゃんの40人に1人は高度生殖医療(ART)で誕生しており、もはや特別な治療ではなくなりました。
とはいえ、女性の体への負担が大きく、治療費は高額です。
自費だったころは、1回あたり50万円~100万円でした。
正直、あまりの高額にできない、続けられないという夫婦も大勢いました。
現在は、満42歳までは保険が適応され、およそ20万円ほどで治療を受けることができます。
体外受精や顕微授精では、採卵→受精→移植というステップを踏んでいきます。
その中で、時期や状況に合わせて排卵誘発剤をはじめとする投薬を行います。
卵管閉塞やピックアップ障害などのために卵管を卵子が通過できない場合や受精しにくい場合などにとても有効な手段です。
採卵・採精した卵子と精子をふりかけ法もしくは顕微授精を行い、受精卵にします。
このとき受精卵にならない場合もありますが、統計的には約80%が受精卵になるようです。
これを凍結もしくは新鮮なまま移植していきます。
着床の確率は20%程度といわれているので、着床は受精よりもはるかに困難な道のりであることが想像できます。
体外受精の成功率は施設によっても異なりますが、約30%といわれており、約3回の体外受精で大体1度は妊娠できるという計算になります。
他のページにも書いていますが、日本の体外受精の成績はとても悪い。
妊娠率が30%ですが、出産するとなると、8回の移植で1回出産するという計算です。
10%程度ということになります。
かなり確率が低いということを知っておきましょう。
結果、確率を上げるには、鍼灸治療はお勧めですよ!!!